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私は、この曲がリリースされた当時はあまり好きな曲ではなかった。いや厳密に言うと曲よりも明菜さんの「振り」があまり好きではなかった。
それまでの明菜さんの「振り」は言うなれば「直線的」な「キレ」の有る振りが多かったと思うしそれがいわゆる「カッコ良さ」に繋がっていたように思う。この曲のリリースされた頃は結構歌番組もかなりあってテレビで何度か披露されていたと思う。そして私も何度か見た。そんなわけでこの曲と「振り」が一体となって印象付けられてしまった。この曲の衣装は『DESIRE』のように「着物」をアレンジしたような和風な感じの衣装で歌っていた。そんな関係で振りも和風な感じを出すためだと思ったのだと思いますが、どうも私にはそれが今までの明菜さんのイメージから外れていて何となく「くねくね」した感じに見えて好きになれず、この曲まで敬遠していました。
その後何年かして、或るディスカウントショップで買い物していたら偶然この曲が流れていました。おそらく有線放送からだと思う。ですから当然「振り」は見ずに曲だけ聴いていました。最初ど忘れか、なかなか曲名が思い出せませんでした。でもその迫力有る歌唱、まさに明菜節とも言えるような歌唱に買い物も忘れ聴き入ってしまいました。そして曲が終わるころには曲名が『月華』であることも思い出しました。そして同時にあの「振り」も思い出しました。
それからはあの振りもあまり気にならなくなってこの曲が素直に聴けるようになりました。そして「２００３」年のツアー『I Hope so 』でこの歌を歌ったときは素直に感動していました。気のせいかテレビでよくこの曲を歌っていたころよりも２００３年ツアーで歌ったときは振りがあの「くねくね」した感じをあまり強調されなくなっていたように思います。それでも妖艶な感じが倍加したように思います。ＤＶＤでその妖艶な感じが良く記録されています。いやらしさがなくそれでいて色気があります。この『I Hope so 』は皆さんに是非見てもらいたいＤＶＤです。きっとこの曲を歌っている明菜さんに魅了されることでしょう。
曲の最後のところでリピートされるフレーズのところは迫力満点で聴く者を惹きつけずにはおきません。いつかまた歌って欲しい一曲です。
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