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もちろん、まだCD届いていません。試聴できないかなと探していたら、Listen Japanというサイトで全曲試聴できました。各々の曲を20〜30秒程度聞いただけなので、とれもレビューとはいえませんが、第一印象を書かせてもらいます。
私は泣いています：けだるい声で、ちょっと退廃的な雰囲気で歌っているのが印象的。ギターの歯切れが良くて、リリィとは一味違った感じに仕上がっていますね。（試聴は1番の終わりの部分）
いちご白書をもう一度：悲しい場面ではの｢い場面｣の音の乗せ方がオリジナルとちがいますね。ちょっと気になりました。試聴は出だしのところで、これだけじゃ何とも言えないなって感じです。早くサビの部分を聞いてみたいな。
雨の物語：優しさ溢れる繊細な歌い方、もちろん声も前の曲と比べて抑え気味だし、男が主人公の歌だけど、女性的になってますね。（試聴は最初の部分）
さよならをするために：これで３曲、｢ぼく｣と｢きみ｣の歌が続き、単調にならない様にとの配慮か、アクセントを付けて歌ってますね。（試聴は最初の部分）
想い出まくら：本当に｢あなた｣を想い出しながら歌っているって雰囲気が伝わってきます。この歌い方、明らかに目の前に｢あなた｣はいません。淡々と歌っている中で、そういう工夫をしているんですよね。（試聴は最初の部分）
22才の別れ：結構期待していたのですが、最初の部分を聞いただけでは何とも言えないというのが正直なところです。声をやや硬質にしてエフェクトをかけている様にさえ聞こえます。これは“歌姫シリーズ”のファルセットでも良かったかな、なんていうのが今のところの感想です。
冬が来る前に：多分唯一リズムをオリジナルと変えてますよね。オリジナルはミディアムテンポで始まって、デュオで畳みかける様に盛り上がるのですが、バラード調でしっとりとはじめてますね。試聴は最初の出だしの部分。
無縁坂：主人公が青年期に入る頃をイメージして歌っている様な気がします。淡々と低目にはじめているのが、さだまさしよりも男っぽく歌っている印象です。
時には母のない子のように：出だしを少し聞いただけですが、暗い印象はないですね。しっとり感の方があります。
わかって下さい：出だしの「愛した人の名前は」の名前のとこの音のとり方がオリジナルと違いますよね。ピアノの演奏が効果的な気がします。渋い！歌い方！歌唱がどう展開していくのか本当に興味深いというか、期待させられます。
恋：中森明菜が、歌の中の私でもなく、あなたでもなく、ひとつの物語のナレーターをしているみたいな歌い方だなとの印象で、そういう手もあるんだなと思いました。（試聴は最初の部分）
艶華を出した時、ユニバーサルの偉い方が、中森明菜は稀にみる天才的なボーカリストで、それを前面に今後の中森明菜を売っていきたい、みたいな事を言っていましたよね、確か。上には上、下には下がいますが、やっぱり中森明菜ってすごいなって思いました。艶華を出した時も、全部の曲の歌い方に感心したわけではないですが、「やったね」「やってくれたね」と感じました。やっぱり歌姫の１〜３は、２にも３にも工夫はあったものの、ちょっと歌い方が“歌姫用”になっていたというがあった様な気がします。それがその頃の中森明菜のオリジナル歌手・楽曲に対する一種のリスペクトでもあったとは思いますし、決して間違っていたとは思いませんが．．．。
今回、より本当の中森明菜らしくなって、これまでにオリジナルで見せていた多様性が組み込まれていて、一層質の高いものになっている様な気がします。 |
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