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この曲が収録されると知った時、オリジナルの様なカバーになるんだろうなという思いと共に、そうなると「私は泣いています」同様とまではいかなくても、他の曲と比べてちょっと毛色の変わった存在になるのかなと思っていました。そしてそれを期待していました。
が、聞いてみてびっくりというか、最初は裏切られたって感じでした。オリジナルの疾走感、緊迫感を期待していたものだから。
でも、聞けば聞くほど好きになって、このアルバムの中では「想い出まくら」とともに、ついつい繰り返し聞いてしまう曲です。
オリジナルの主人公と、中森明菜の主人公、全く違いますよね。オリジナルの主人公は“冬が来る前にまためぐり逢う事ができなければ、私はどうにかなってしまう”という切迫感さえも感じさせますが、中森明菜の主人公はもっと大人というか、ひょっとしたら昔あった出来事を思い出して“あの時は．．．”と考えてるっていう感じですかね。
この歌、シチュエーションですが、主人公は避暑地というかそんなところに住んでいる女の子、知り合って別れた男の子はそこに夏休みを過ごすために来ていたという感じですかね? オリジナルを聞いていた時にはそんな事考えもしなかったのですが、中森明菜のカバーを聞いて、なんかじっくり歌詞を見直したというか、その内容を考えさせられました。
そういう歌詞というか歌の物語に挽きつけさせる、中森明菜の歌唱には力がありますよね。こんなに静かに歌っているのに。
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