初版発売日 2002/5/22 1 CARNAVAL 2 Eyes on You 3 CARMESI 4 The Heat 〜musica fiesta〜 5 MISSED U 6 RESONANCIA [Interlude] 7 風と太陽 8 IBIZA 9 DESEO 10 LOST WORDS 11 Siesta 〜恋のままで〜 [Interlude] 12 It's Brand New Day 13 BONITA TERRA 前のページへ　↑ No. 0003 ■ ぼくの子守唄 angelcats [ 2010年06月12日(土) 23:20 ] ベッドに入って本を読みながら聴く。毎日。平井堅のヴォーカルがこんなに 絡み付くような声だとは実は思わなかった。 The Heat 〜musica fiesta〜と It's Brand New Dayが好きなのだが、 全曲見事にぼくの好みだ。 気がつくと、歌詞は心地よい声だけになり意味などどうでも良くなっている。 中森明菜と思えないような軽やかな声も、やっぱり常人とは異なり、丁寧に 音を置いて行く歌唱が心地よい。 なんという声帯だろう。極上のヴァイオリンみたい。 このアルバムだけはmp3などに圧縮することはしないで聴いている。 万一の場合に備えてもう一枚大切にしまっている。 中森明菜自身の作詞は、彼女の感性の極みを存分に表現していて素敵だ。 No. 0001 ■ また新しい挑戦。 nagai [ 2010年05月10日(月) 02:22 ] ●デビュー２０周年・記念アルバム。 　ユニバーサルに移籍して、初のオリジナル・アルバムである。 　タイトルの意味は、スペイン語で『響き』。 　このアルバムは、彼女の大好きだというスペイン（前世はスペイン人だと思っている） 　をテーマに、ラテン、Ｒ＆Ｂ、洋楽テイストを融合した作品である。 　２００１年から、中森明菜は「新しい自分」の模索をしていた。 　ＵＲＵと組んでリリースしたシングル　「ＩＴＳ　ＢＲＮＤＮＥＷ　ＤＡＹ」に、 　明菜は、ある手応えを得たのだろうか。（初の音楽配信シングル） 　ここから更に、「Ｔｈｅ　Ｈｅａｔ」、「シエスタ」の２曲を製作。 　この２曲は、既に２００１年には完成・録音されていた。 　来たるべき「２０周年」に向けて、中森明菜は静かに、着々と動いていた。 　ＵＲＵをプロデューサーに再び起用して製作された、このアルバムは、 　「明菜らしくない」明菜のアルバムだ。 　過剰な程のビブラート、「明菜節」は潜めて、ファルセットや乾いた声、 　喉に引っ掛けて出した声などを多用している。 　それは、今までの明菜ファンにとっては、肩すかしの、面食らった 　ボーカルだったかもしれない。 　しかし、この時の明菜の目指していたベクトルは、「洋楽」だったのだろうし、 　「過去のイメージからの脱却」だった筈だ。 　数年に渡る、多くのトラブル。暗い不幸なイメージを払拭したかったのだろう。 　（３年ぶりに大手レコード会社に復帰） 　収録１３曲は、決して明るいだけの歌ではないが、打ち込み系のサウンドと 　記号的な歌詞の融合により、今までの中森明菜の楽曲特有の「重たさ」は 　ほとんど無い。 　 　１曲ごとのレビューは省くが、平井堅をゲストボーカルに迎えた、２曲目。 　夏野芹子を又又　起用した「風と太陽」。２４３名義で、都志見隆が作曲した 　「ＭＩＳＳＥＤ　Ｕ」、ミランミラン名義で明菜本人が作詞した 　「ＤＥＳＥＯ」（スペイン語で「欲望」の意味）など、見所、聴き所も多い。 　イビサ島を唄った「ＩＢＩＺＡ」。「カサレス」などの歌詞の中にスペインを 　見つけるのも楽しい。難解で遊びゴコロにあふれた歌詞も多い。 　非常に『統一性』のあるアルバム。（おそらく８９年の「ＣＲＵＩＳＥ」以来では 　なかろうか。）「明菜らしくない」けど、やはり明菜のアルバムである。 　好みは分かれるだろうが、傑作アルバムといえよう。 　２００２年。中森明菜はデビュー２０周年を迎えた。 　また１つ、新しい挑戦に成功して。■ （オリコン初登場１５位、　セールス　３・１万枚） 前のページへ　↑