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地球が生まれ、海が出来て、雲が出来て、雨が降って、命が宿る。
地軸は傾き、太陽を周回し、四季が出来て、花が咲き、風が吹く。
私はなぜ、この世に生まれ、何のために生きているのか？
この曲を聴いていると、生命誕生から宇宙の果てまで思いを巡らしてしまうような壮大なスケールを感じる。
「海を少し飲んでみたよ 宇宙を感じたかった」
地球の誕生に触れて、原点に戻ってみたかったのか？
それとも、この世からいなくなってみたかったのか？
この言葉が何を意味するのか、私には難解であるが、何か大きな意味のある言葉に聴こえる。
いずれにせよ、この曲は、傷つき倒れた身体を起こして立ち上がり、涙を拭いて前を向き歩み出そうとしている状況が目に浮かんでくる。
私には、この曲が「La Vida」の源流のように聴こえる。
濁りのない透明な湧き水が滾々と湧き出て川に流れ出すように、歌い続けなければならないという想いは溢れて止まらない。
そして、その想いは枯渇することなく、今も溢れ続けている。
明菜さんの流した涙は、確実に多くの人々に力を与えていると思う。
この曲がアルバムの中心にあることで、この曲が太陽のような軸となっているような印象を受ける。
地球は太陽系のひとつであり、太陽系は銀河系のひとつであり、銀河系の中心のブラックホールの引力によって回転している。
私は、中森明菜という銀河系を周回しているということに気が付いてしまったので、もうこの引力から抜け出ることは二度とできないのだろう。
少々大袈裟に捉えているかもしれないが、この曲は、そんな引力を意識させるような力強い曲に聴こえる。
中森明菜の歌の魅力。
ブラックホールのようで何とも恐るべしである。
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