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明菜様の「音楽好き」な一面がクローズアップされたアルバム、だと思ってます。個人的にはワーナー時代の最高傑作。
後に、「夢」コンサートのトークでご本人がおっしゃるには、「アルバムというのは生活を共にできる」ものだとのこと。どこに行くにも小さなラジカセを欠かさず、それでカセット（のアルバム）を聴いている音楽好きの少女。素人時代に武道館に高中正義のコンサートを観に行ったという。シンガーとして頂点に居た彼女ではあったけれど、音楽を聴いて楽しむ姿勢には、我々ファンと同じ視点があったんだろうな・・・と、そんなことを感じさせてくれるのが「Cross My Palm」。
趣味性が反映された分、歌詞が英語である以上に音が歌謡曲からは遠いです。全編AORと、フュージョン。プラスアルファでフレンチの楽曲「Modern Woman」が絶品。
またジャケットの写真で煙草を持っているのも象徴的。ある程度聞き手を突き放してるかもしれないけど、手は抜いてないし質には自信があるよ、という意味に捉えました。
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