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明菜さんの歌唱は、英語でも切ない感情が伝わる。
英語の発音云々ではなく、英語の発声で感情を表現しているところが凄いと思う。
この歌い方は、かなり研究して工夫したのではないだろうか？
まだハスキーではない頃に、あえて少しハスキー気味に歌っているように聴こえる。
この曲に合う歌い方をイメージしたら、このような歌唱になったのではないかと推測する。
主人公の心の痛みは、まだ当分癒えないだろう。
でも、彼女はまだ若い。
おそらく、年頃は10代後半か20代前半。
初めて本気で恋をして、初めて失恋の痛みを感じているのかもしれない。
彼との思い出は楽しいことばかり。
あんなに愛し合っていたのに、こんな日が来るとは思ってもいなかった。
こんなにも彼のことが好きなのに、どうしてこの恋が終わってしまったのだろう。
心が痛い。
失恋の痛みを歌っているが、曲調が重さを感じない。
それは、この主人公が傷つきながらも必死に前を向こうとしていからではないだろうか？
今は失恋の痛手を負っているけれど、いつまでも引きずることは良くないことと分かっている。
彼が、私のことを本気で愛してくれていた気持ちに嘘はない。
彼も、同じように痛みを感じているはず。
自分が愛した人だからこそ、彼には彼らしい人生を歩んで欲しい。
まだ愛しているけど、もう戻ることはできないのだからと、懸命に気持ちの区切りをつけようとしているところが健気である。
失恋は、辛く悲しい経験である。
でも、それだけ好きになれる人と出会えたということは素敵なこと。
いつか、懐かしい思い出として振り返ることができる日が来るであろう。
きっと、また素敵な恋が待っている。
そんな希望を感じさせる曲である。
「こんなにまだ 好きでごめんね」
この曲を聴くと、夢ライブの明菜さんを思い浮かべてしまう。
でも、今はもう、懐かしい思い出に変わっていることだろう。
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