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isojinさんのストーリーに触発され、自分の頭の中にあるイメージを具体化してみたくなりました。
私の解釈による「駅」の仮想ストーリーです。
まり菜は入社3年目のOL、茶目っ気のある快活な性格の女性である。
同じ職場には達彦という、まり菜より10歳上の独身の先輩社員がいた。（二人の名前の由来はご想像におまかせします^^;）
達彦はちょっとせっかちで不器用だが、ひょうきんな一面も持った憎めない性格の男性だった。
まり菜は入社以来達彦の下で働きながら仕事を覚えていった。
まり菜は、時々きつい冗談でからかわれながらも、気さくに声をかけてくれて面倒見のいい達彦に、しだいに好意をいだくようになっていた。
そして日常の職場での達彦との他愛のない会話や、たまに誘ってくれる食事で二人で過ごすひとときに幸せを感じる自分に気がついていた。 これは恋かもしれない･･･。
もしかしたら、達彦も自分のことに好意を持ってくれているんじゃないか？･･･
「もし達彦さんが私に告白してくれたら、どんなに嬉しいだろう･･･」密かにそんなことを思いながら、3年がたったが達彦からはいまだにそれらしい言葉はなかった。
（実は達彦もまり菜のことが好きになっていたのだが、ふたりの年齢差のことや生来の硬派な性格から、自分からはどうしても言い出せずにいたのだった）
「やっぱり私の思い過ごしだったのかな？彼には他に好きな人がいて、私のことは恋愛の対象としては見てくれていないのかもしれない･･･」そんなことを考え始めていた矢先、まり菜はちがう男性から声をかけられた。まり菜とは同期の社員だった。
まり菜はその男性と何回かデートを重ねた。彼は生真面目だが、まり菜のこと大事に思ってくれる優しい男性だった。そして何回目かのデートで、まり菜はその男性からプローズされた。
まり菜は何日か迷った末、プロポーズを受けることにした。
そしてある日、まり菜は達彦にさりげなく告げた。「先輩、私今度結婚することになりました。」
達彦は一瞬とまどいの表情をみせながらも、すぐに笑顔で「ああ、そうか。よかったなぁ。おまえみたいにドジな女でももらってくれる男がいて。･･･おめでとう！」と手荒い祝福の言葉を返した。
まり菜はちょっと落胆した。「やっぱり私のことは、なんとも思っていなかったんだ･･･」
心の中で達彦は思っていた。「ああ、俺は馬鹿だ。なんで自分の気持ちを素直に伝えられなかったんだ･･･でもまり菜が幸せになるなら、それでいい。」
しかし達彦の心の中は、ショックを隠せなかった。
やがてまり菜は寿退社することになった。会社を去る最後の日、職場で見送ってくれた達彦の目が何故かしら悲しげに見えたのが、まり菜の印象に残った。
会社やめてから1年がたち、まり菜は風の噂で達彦が会社の上司から紹介された女性と結婚したことを聞いた。「？？ 達彦さん、会社に意中の人がいるんじゃなかったのかしら？･･･」
そして結婚してから2年がすぎたある日、新しく勤め始めた会社からの帰り道、駅で久しぶりに達彦を見かけた。
まり菜は、達彦の硬い表情とどこか寂しげな眼差しを見たとき、はじめて彼の本当の気持ちが理解できたような気がした。
･･･そしてとめどなく涙がこみ上げてくるのを抑えることができなかった。･･･
このストーリーで駅で達彦を見かけた時のまり菜の心中を思うと、「CRIMSON」の「駅」を歌っていたときの「明菜さんの気持ち、わかるの。痛いほど･･･」
あと「CRIMSON」と「DD」の印象の違いについてですが、個人的には「CRIMSON」と「DD」での明菜さんの解釈は同じだと思っています。
「CRIMSON」では思いのままに感情移入していたのが、「DD」では年を重ねたぶん落ち着いた大人の表現に変ってきたのだと思います。
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