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歌詞を読んでいると、いかにも深読みを誘うような言葉の数々。
実際に音だけで聴いていると、つい深読みをしてしまう。
だが歌っている映像を見ていると、明菜さんは「それは深読みのしすぎよ」と言ってるように感じる。
それは歌い終わった後の彼女の表情だ。
私の手元にある映像は、「パルコライブ」のものと「歌謡びんびんハウス」という番組で披露したものの2本。
パルコのものは、歌っているときから「この歌はフィクションよ」と言っているように感じる。
一方歌謡びんびんハウスの歌唱は、その弱弱しい声のボリュームからして、かなり入っている。
そして尋常ではないリアリティで迫ってくる。まるで深読みを誘うかのように…
だが歌い終わった直後、明菜さんの表情は微かだが確かに和らぎ、余裕が生まれている。
私の感情もまるで催眠を解かれたかのような状態になる。
その時私はふと感じるのだ。
そうだ。中森明菜はプロなのだと。
彼女は、この詞の世界を創作したのであり、あくまで演じているに過ぎないのだと…
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