初版発売日 1988/6/1 1 Labyrinth 2 燠火 3 不思議 4 ガラスの心 5 マリオネット 6 TEEN AGE BLUE No. 0005 ■ 吉田由美子 misa [ 2010年10月21日(木) 10:48 ] 賛否分かれてしまったアルバム「不思議｣の生まれ変わりのアルバム。 「不思議」をしっかりと聴いていないので比較はできないのですが、 これはこれで素晴らしいアルバムに仕上がっています。 いや、比較すべきものではないのかも？ 「不思議」では処理法を工夫した声によってオカルト的な世界を、 しかし、この「Wonder」では彼女自身が歌い方を工夫し、その結果はむしろ癒しの世界になっています。 「不思議」から２年の間に随分、彼女は歌唱法を研究しましたもんね。 「CRIMSON」ではまだ出来上がっていない感がありましたが、このアルバムではしっかりと熟され、この歌唱でなければダメだろうと思わせる。 この呟きにも似た歌唱が際立つのが「燠火」と「不思議」。 「BITTER ＆　SWEET」でも思ったけれど、明菜と吉田美奈子は相性がバツグン。 包み込むような歌唱は、私にとってはミューズの領域。 ファンなら、この２曲を聴くために買っても損はないアルバム。 No. 0004 ■ TEENAGE BLUE れん [ 2007年03月17日(土) 17:51 ] 発売時ＣＤプレーヤーを持っておらず、ジャケ買いした作品。不思議の良さは全くわかりませんが、こっちの方が大好きな少数派です。ガラスの心も素敵ですが、ＴＥＥＮＡＧＥ　ＢＬＵＥは別格です。だって10代でＢＬＵＥなんですよ。10代の悩みなんて　将来のことか恋愛しかなかったでしょ？皆さん？愉快で野蛮な10代。繊細だけど凶器と狂気の狭間。これが時代を経て　globeの　ＦＡＣＥ　に昇華したのでは？「バス停でおしゃべりしている学生」の夢見るＢＬＵＥは　私たちに強烈で圧倒的な負い目を感じさせてくれます。夢は語れるうちがシアワセなのかもしれません。夢は叶えるものではなく叶えちゃいけないものなのかも。 No. 0003 ■ MS ■ [ 2005年12月25日(日) 13:46 ] 「不思議」と「wonder」、どちらをとるかというと、「不思議」には「WAIT FOR ME」　と「 MUSHROOM DANCE」 があるので、甲乙つけがたいです。 「Labyrinth」混沌から明菜さんの声。単調なドラムス−インパクトがあっていいです。 「燠火」妖艶な世界です。か細い声で、いまにもバラバラに離れそうな歌声と伴奏 まだ、現実感がありますが。次の「不思議」と「ガラスの心」で幻想の世界に入れます。ひとつは日中（惑星がでてきますが、イメージ的は日中）、もうひとつは夜の海。この幻想にひたっていると、「マリオネット」でビシッときめてくれます。妖艶系でも「燠火」よりも声にハリがあります。（マリオネット悪くないのですが、なぜか心にわだかまりがあり、いまいち乗り切れない曲、原因は不明です）。 最後になぜかもの悲しく感じる「TEEN AGE BLUE」。 最初から最後まで、いろいろなパターンで明菜さんの声を楽しめる「wonder」でした。 No. 0002 ■ ama ■ [ 2005年08月05日(金) 01:18 ] 私にとっては贅沢な感じがするアルバムである。収録曲がいずれも内容の濃い作品ばかりで、最初から最後まで中森明菜の魅力を存分に味わえる。 唯一の新規収録曲の「不思議」は、幻想的で超越的な自然（宇宙）から感じる不思議な癒しの世界みたいなものを感じる珠玉のバラード･･･ それから、あの最初で最後（おそらく）の明菜世界を歌ったアルバム「不思議」から約2年、「不思議」からの曲はいずれも似たようで非なるもうひとりの明菜が存在している。 中でも特に「Labyrinth」と「マリオネット」のボーカルの「不思議」の時との違いが特徴的である。 「Labyrinth」のボーカルは女性の艶がムンムンと伝わってくる。 「不思議」の時は、はじける若さみたいなものがあったが、この歌唱を聴くと大人の女性歌手中森明菜をひしひしと感じる。 「マリオネット」は、そこにさらに「凄み」みたいなものが付加され「不思議」の時よりもどすの利いた迫力みたいなものがある。 他の曲もいずれ劣らず聴き応えのある歌唱を披露しており。小品なれども珠玉のアルバムといえるのではないだろうか。 No. 0001 ■ isojin ■ [ 2003年11月15日 ] 　このアルバムに収録された「不思議」以外のすべてが２年前のアルバム「不思議」に収録されたもののセルフカバーだ。これらは、アルバム「不思議」に収録のものに比較して「有機質」な仕上がりとなっている。ファンの中ではアルバム「不思議」は高く評価されているが、このWonderの曲をより高く評価する人も多い。是非、聞き比べてみてほしい。 　このアルバムに収録された「不思議」がなぜ、アルバム「不思議」に入っていないのか。これも“不思議”の一つだ。