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燠火の熱が恋しくなる季節になりました^^;
子供の頃は掘り炬燵や焚き火など、燠火の発する熱がわりと身近な生活の中にあったものですが、最近ではなかなかお目にかかれなくなりました。
この吉田美奈子さんによる作品も、問題作「不思議」の中で「幻惑されて」と並んで、私を魔性の愛の世界へと誘い込んでいく曲なのです。
私の中でここで描かれる世界は、たぶん行ってはいけない愛の世界。
ここでも吉田さん特有の幻想的で難解な情景が展開されていくが、一語一語解釈していくのは無粋というものかもしれない。
この曲は、音もよく練られいてすばらしい。
メロディとアレンジが、この深い詞の世界にさらに豊潤さや奥行きを与えている。
そこに明菜さんのこのヴォーカル!!･･･
「幻惑されて」とは打って変わって、か細いファルセットで歌われていく。
ところが、これが憎いほどにこの作品に嵌っているのだ。
それはまさに"傷ついて羽を休めるスイニュー（白鳥）"であり、
まるで打ち寄せる波に揺られるかのような "繰り返し寄せる思いに 私 夏のサブレ（砂）"なのだ。
この秀逸な音の流れに身を任せ、河の流れのように紡がれていく数々の詩的な語句から浮かび上がってくるイメージを想像してみる。 何回も 何回も
そうすると 「難解」な作品も 「なんかイイ」。
至福のひとときとなる。
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