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このNecessaryという曲はファンには人気が高いそうでファンになりたての頃でも（２００３年頃）比較的早く聞いていました。そのときも毒気のない優しい声に感激し、ファンの間で評価が高いのも納得した覚えがあります。
それからたくさんいろいろ聞いて明菜さんの場合、多くの名曲があるのでしばらくご無沙汰していました。
最近、90's BESTが出たせいもあって、ひさしぶりにアルバムで聞いてみました。そしてこの曲に再度感激し、ヘビーローテーションしています。
初めと最後の演奏が少し大げさな気がしますが、このアルバムでの「Necessary」の歌い方、素晴らしいと思いました。明菜さんの場合、ＣＤよりLiveのほうがいいっていう場合が多い気がするのですが、このＣＤの歌唱は完璧ではないでしょうか。ＣＤ聞いているだけでも男女の風景がはっきりと目に浮かびます。
明菜さんが歌う恋愛の歌って８０年代は女性が優位でこっちからさよならだわっていう感じが多かったと思うのですが、９０年代になって悲しい恋愛をしている女性を歌う歌が多いですね。
このNecessaryの女性も過去に不幸な恋愛をしてきた女性。悲しい恋愛をしてきているせいか臆病さが見え隠れします。
そしてそんな女性が巡り合った男性。この男性も女性の気持ちがわかるほどに似たもの同士。
互いの悲しい過去を体をかさねながら理解し、癒している。そして今度こそ真実の相手だと信じていけそうというストーリー。
明菜さんの声はやはり胸が痛むほど切ない。けれどこの溢れる切なさは過去の経験の大きさの故。そしてこの女性が流す涙はいまや悲しさの涙ではなく、悲しみが共感される時の解放の涙。だから切ないけれど一筋の光が見えているので「良かったね」とこちらも思わず安堵の涙がこぼれる。
このNecessaryという曲、あまり近年では歌ってくれません。
生で一度是非聞いてみたい曲No.1です。
こんな歌が歌えるのはやはり中森明菜しかいないのでは？それだけでも歌い続ける意味があると思える名歌唱。
歌姫伝説90's BESTの特典ＤＶＤの「True Live'95」でその歌唱姿が見れます。とても貴重で美しい歌い姿です。
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