作　詞　： Hilde Wahl Anita Lipsky Tommy Berre Marietta Constanthinou 作　曲　： Hilde Wahl Anita Lipsky Tommy Berre Marietta Constanthinou 収録アルバムタイトル 初版発売日 unfixable [Single] 2015/9/30 FIXER 2015/12/3 ↓　次のページへ No. 0022 ■ 別次元 ビリー [ 2016年08月01日(月) 14:44 ] アルバム「FIXER」のシークレットトラックについてです。 イントロからしてまるで別物の印象を受けます。とにかく重いですね。 ピアノの旋律にストリングスがかぶさってくるあたりなんか、この曲の寂寥感をより強調していて 聴いていてゾクッとします。 オリジナルの雰囲気も好きですがこのバージョンも同じフレーズ、リズムの繰り返しの多用の妙で 聴き手を別世界へ連れ去ってしまう魅力がありますね。ハマると抜け出せなくなります。 そして明菜さんのボーカルの心地よさは、何と表現すればいいかなかなか言葉が見つかりません。 アレンジの重さに対して、明菜さんの歌声は徹底して軽いです。このバランス感覚。 ほんの少しだけの憂いを感じさせ、かつこんなに軽やかに歌える人がどれだけいるのか、と思います。 明菜さんはその長い歌手人生において「歌姫」「シンガーアクトレス」等々と形容されてきましたが、 この曲の歌声を聴くたびに、明菜さんはそういったものさえ超越しているのではないかと思えてなりません。 ■ お気入りのアルバムタイトル： FIXER No. 0021 ■ 確信 nagai [ 2015年11月03日(火) 02:14 ] ●今回の中森明菜の新曲は、 ノルウェーのミュージシャンを起用して、 北欧系サウンド。 いわゆる アンビエント・ミュージックに 挑戦している。 ヒーリング・ミュージックの系統、とも言えようか。 1986年のアルバム「不思議」や 1987年の英語詞アルバム 「クロス・マイ・パーム」の世界の 延長線上に思えるが、 決して過去の模倣ではない。 ラジカルで新しい 音楽的な挑戦に溢れている。 歌詞の内容は、 決して幸福なストーリーでは無い ラブソングなのだが、 明菜は敢えて 感情を出さず、 単調に反復する 地味なサウンド・メイクに合わせ、 歌詞を共鳴させる事により 無機質なサウンド・ループを展開していく。 その中から、メッセージを発信する。 これはビョークやシンニード・オコナーなど ごく一部の外国アーティストが用いる手法だが、 日本人歌手では ほとんどいない。 宇多田ヒカルが、 UTADA名義のアルバムで この手法を取り入れた事があったが、 今回の明菜作品ほど 歌詞を無視した 無機質な歌唱は していない。 現在の日本の ヒット・チャートに連なる作品とは 全く異次元の音楽なのだが、 先鋭的で、時代を 先取りしたような この曲が オリコン初登場20位。 現在までに 8000枚以上のセールスを あげている事を 素直に祝福したい。 もちろん、カップリングの 重厚なバラード「雨月」を支持する コアな中森明菜ファンの 結束力も大きかったに違いないが。 中森明菜は50才になり、 今回のシングルは50作目となった。 中森明菜の自由な挑戦が、 これからも続く事を確信する。■ ■ お気入りのアルバムタイトル： シングル No. 0020 ■ 私は大丈夫 ビリ− [ 2015年10月26日(月) 18:22 ] 皆さんの日本語訳、色々な解釈があってとても参考になります。 あまり英語は得意ではないのですが、私なりに1番だけ訳してみました（超意訳です）。 　アクセル踏むあなた　止める私 　ちょっと待って　　 　感じて欲しい　急ぎすぎってこと 　あなたらしいけど 　分かってる？ 　わたしたちバラバラってこと 　約束された未来 　私にはもうないと感じてる 　情熱は失せ　二度と灯ることはない 　もうだめ　だめなの 　いつ終わったの？ 　あの頃の私たちは何処へ？ 　情熱は失せ　二度と灯ることはない 　 　でも私は大丈夫 ■ お気入りのアルバムタイトル： unfixable [Single] No. 0019 ■ 「不思議」な、アプローチ AkinaEna [ 2015年10月25日(日) 01:36 ] NHK SONGS の X Japan を見た。普段テレビはあまり見ないので、見ようと思って見た番組だ。明菜の「unfixable」を何度も繰り返し聞いている中で、この曲独特の��無機質な�＜{ーカルに似たものを自然と探していた。 番組情報を知る少し前に、以前はほとんど聴いたことがなかったX Japanを聴いた。明菜の最新シングル以後に、ダウンロード購入していた唯一の作品だ。自分にとっては、Toshiのボーカルと「unfixable」の明菜のボーカルには同質の何かが感じられているのだろう。 Yoshikiの才能は、ちょっとだけピアノをかじったこともあって羨ましい気持ちでビデオや曲を試聴した。10代の頃にやってみたかったのはこういう感じの曲だったんだろうと思った。自分がもう少し若くて、あのメジャーコードを衒い無く使い回す作風にティーンエージャーのうちに接していたら、相当に嵌まっていたはずだ。 Toshiのボーカルは、そういう曲を、音楽として聴かせるためのボーカルだと思う。シンガーの��歌�≠�聴かせる声とは違う。その点が、（曲想もなにもまるで違うのだが）「unfixable」を歌う明菜のボーカルと共通していると、自分は感じているような気がする。 ◆　◆　◆ 明菜の過去の作品群の中では、「unfixable」の��アプローチ�≠ﾉ一番近いのはアルバム「不思議」ではないか。 音楽を聴かせるためのボーカル、とはまた別の意味で、明菜が「不思議」でとった��アプローチ�≠ﾍ、歌を聴かせるというよりも、声をあくまでも楽器の一部として使い、あのアルバムの幻想的な音楽世界を聴かせることだけに徹していたように感じられる。 まるで意識的かのように、ビブラートもブレスもない「unfixable」のボーカルは、音楽そのものを聴かせるためのアプローチの結果なのではないだろうか。「不思議」では、実のところ歌い方そのものは普段と根本的に変えているわけではなくて、（「unfixable」との比較でいえば）音響効果的なエフェクトによってボーカルを主役の位置から楽曲群と並列な響きにアレンジしている。 その意味では、もしかしたら「unfixable」のレコーディングの初期には、例えば明菜の声をボーカロイド的にエフェクトさせるような試みさえやってみたかもしれない。たぶん、単なるボーカロイドでは「unfixable」のアルファ波的なゆらぎ感は出ない。かといって、インストルメンタルがあれほどシンプルかつミニマルな曲の上にエフェクトをかけた無機質感を乗せても、ろくに響かないだろうとも思える。 幸い「unfixable」のボーカルはまぎれもなく明菜の声だ。ただし、ビブラートもブレスもなにひとつ（あえて）使わないので中森明菜としての��個性�≠ｪそこにあるわけではない。楽曲を聴かせるための、無機質なるボーカル。そのアプローチの結果、自分に届いてきたのは音楽の原始の姿だった。まだ楽器さえない太古の時代から��人間�≠ﾌ中に脈打ち、意識下で、（あるいは形而上の超意識において）、連綿と継承されてきた音楽そのものの素の姿。 ◆　◆　◆ シンプルな、最小限の一定のビート。それだけを聴きたいならMacやiPhoneについてくるGarage Bandで十分だ。だが、例えばSmart Dramを実際にやってみても、どうサイコロを振ろうがそれだけでは自分の聴きたい��音楽�≠ﾅはない。ファジーな緩急、微妙なナノセカンド差のズラシ、そういったものを伴った人間の声で歌われるボーカルによってはじめて、（それでいて歌われているメロディーや歌詞を超えかたちで）、ビートそのものが響き伝わってくるのだろう。 自分にとっては、歌詞の意味解釈も含めて、fixする意志を秘めた強い命の響きが聴こえてならない。 　 ■ お気入りのアルバムタイトル： unfixable [Single] No. 0017 ■ she is trying to make fixable their love. ama [ 2015年10月23日(金) 01:45 ] 最初私は、ある女性が「unfixable」になってしまった恋人との生活に見切りをつけ、自分の新たな道を切り開いていくことにより自分の生活を「fixable」にしようとするストーリーではないかと解釈していました。 その後、ちゃきなさんやTKさんのレビューを拝見して刺激を受けているうちに、最初に感じていたものとは異なる視点に立った解釈が思い浮かびました。 「unfixable」になりかけている二人の関係を、彼女は自分が動くことによって「fixable」にしようとしているというストーリーが成立するのではないかと… そういう観点で再び和訳にチャレンジしてみました。 今回は前回よりさらに一歩踏み込んで意訳してみました＾＾； あなたはただ先へ急ごうとしているけど　私はじっくりと向き合いたいの だからあなたはもっとペースを落とすべきだわ こんなに速く突っ走っていると　あなたのことが見えなくなりそうになる でも私には　あなたがどういう人なのかがわかった 私たち　別々の道を進もうとしている あなたはそのことに気付いている？　理解しているかしら 二人の生活は　ずっと続くものだと思っていた でも起こっているすべてのことが　私に語りかけてくるの 二人の愛のきらめきは輝きを失い　灯す火もなくなっている このままでは私たち　だめになる　だめになってしまうわ 私たち　いつから二人でなくなってしまったのかしら こんなに突然に　私たちいったいどうなってしまったの 二人の愛のきらめきは輝きを失い　灯す火もなくなっている でもねあなた　私はね　私はまだ希望は捨てていないの 口を開けば　お互いに責めてばかり　もう私たちの今の状況は明白だわ これも私たちが急ぎすぎたせいよ 気付くのが遅かった　二人の生活を続けたかったら　危ないと感じたあの時に 諍いを止めるべきだった 私たち　もう別々の道を進んでいるのよ もうあなたも気づいているはす　理解しているはずよ 　 二人の生活は　ずっと続くものだと思っていた でも起こっているすべてのことが　私に語りかけてくるの 二人の愛のきらめきは輝きを失い　灯す火もなくなっている このままでは私たち　だめになる　だめになってしまうわ 私たち　いつから二人でなくなってしまったのかしら こんなに突然に　私たちいったいどうなってしまったの 二人の愛のきらめきは輝きを失い　灯す火もなくなっている でもねあなた　私はね　私はまだ希望は捨てていないの このつらい状況の中で　私も走り始めることにするわ 私気が付いたのよ　私が何と向き合っているのか　今わかったの 今度は私が進むべき道を示すわ　過去のことは綺麗さっぱり捨てて 私があなたを引っ張っていく 私が何を求めているのか　今わかったのよ 二人の生活は　ずっと続くものだと思っていた でも起こっているすべてのことが　私に語りかけてくるの 二人の愛のきらめきは輝きを失い　灯す火もなくなっている このままでは私たち　だめになる　だめになってしまうわ 私たち　いつから二人でなくなってしまったのかしら こんなに突然に　私たちいったいどうなってしまったの 二人の愛のきらめきは輝きを失い　灯す火もなくなっている でもねあなた　私はね　私はまだ希望は捨てていないの ■ お気入りのアルバムタイトル： unfixable [Single] ↓　次のページへ