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この曲は、すごい。
何度聴いても感動する。
それは、まさに、今の中森明菜の心情そのものだと思うからだ。
作詞家の創作した歌詞でしかないのだろうが、聴き手の心を強打するのはほかでもない、今の中森明菜が歌うからである。
80年代の何も怖いものがなかった中森明菜でもない。
美空ひばりでも、山口百恵でも、松田聖子でもない。
幾度となく、あり得ない苦境を経験した中森明菜、無期休業を宣言していた中森明菜が歌うから、聴く人に大きな感動を与えるのである。
元々、彼女は、スターの座を目指していたわけではない。
家族のために、お母ちゃんのために、一生懸命歌っただけだった。
しかし、世間はその才能と美貌と人となりを放っておくはずがなく、トップの座に置かれてしまったのである。
それが、彼女の苦悩の始まりだったのかもしれない。
いつ歌を辞めてもおかしくない雰囲気さえ漂わせ、無期休業を宣言し、周囲は本当に戻ってきてくれるのだろうかと不安さえ抱かさせられた。
復帰作がこれである。
彼女の決意なくしてこの歌はあり得ない。
今の中森明菜の心情そのものだと思う。
何度聴いても、感動と感謝の涙があふれる・・・
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