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NHKのSONGSでのスタジオ録音風景で流れた“なごり雪”とフォーク・ソング〜歌姫哀翔歌の“なごり雪”は別物です。前者は歌の主人公（女）の男友達からの歌で、後者は女友達からの歌として歌っていると思います。それは中森明菜の声からも一目瞭然の様な気がします。前者はたんたんと情景描写をしながら君の事を語り、最後の「去年よりずっときれいになった」の繰り返しで、想いを爆発させるかのように情感をたっぷりと込めています。後者はいつもそばに居た親友の女友達の視点から歌っていると思います。ただ、女友達は女友達のことを決して「君」とは言わない気がするので、その点、ちょっと解釈に無理があるかとは思います。
いずれにしても、多分田舎の高校を卒業し、大学に行く為か、それとも就職の為に上京した友人同士が主人公で、前者の方は友達以上の感情を持ってしまった男友達の女友達が去っていくことへの寂しさが、そして時と共に友達以上の感情を持ってしまった事が描かれていると思います。後者は多分、男友達、女友達、そしてその女友達の女の親友という視点から、そして男友達の想いさえも計りながら歌っているのではないかと思います。
私は、男だからという事があるからか、男視点で歌ってくれた方が歌に没入しやすい事もありますし、正直、中森明菜の甘い女性声よりも、クールな声の方が好きなせいもあって、前者の方が好きです。
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