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艶華1のインストから、天城越えへのイントロの流れが素晴らしいですね。この曲を1曲目に持ってきたのは大正解だったと思います。壮大なイントロからこれから始まる物語への期待が高まります。
この曲は石川さゆりさんの代表曲ですが、それと同時に日本の演歌の代表曲の内の1曲でもあると思います。きっと明菜もすごく悩んだのではないかと思います。
さゆりさんの「天城越え」は「あなた」がとても近い感じがするのです。「あなた」に面と向かって「あなたを殺していいですか？」とにっこり笑って聞いているような、無邪気で一途、それ故に怖い女の、直接「あなた」に向けられた強い情念を感じます。
それに比べ、明菜の「天城越え」は「あなた」をとても遠くに感じます。「二人で居たって寒いけど 嘘でも抱かれりゃあたたかい」この部分が印象に残ります。「あなた」の心に自分が居ないことを充分わかっている上で、それでも止められない「あなた」への想い。もう無理だと諦めている反面、「あなた」さえいれば死んでも良いと思っているような感じを受けます。やり場のない寂しさと、直接「あなた」にぶつけられない内なる情念を感じます。
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