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最近私事ですが「ipodシャッフル」というアップルから出ている機種を購入して愛用しています。
これが結構優れもので私のようなＰＣオンチにも扱えてお勧めです。（って言ってもアップルの回し者ではないです＾＾。）
これを使うとパソコンにＣＤをどんどんインポートできて聴きたい曲がシャッフルされて出てきます。それで今まであまり聴かなかった曲に思わぬ発見をしたりします。パソコンやりながらのＢＧＭにもなります。
新しい発見の一番はこの曲です。来生さん兄妹の曲は明菜さん結構歌っていますが、この曲は『セカンドラブ』にも劣らないくらいいい曲に感じました。
青春の揺れ動く男女の心の機微を梅雨の天気になぞらえて切なく表現した佳曲だと思う。
”もう夏 ほのめく夏 そこまで夏、、、、、、あなた 少しずつ くもる横顔が”
”迷惑ですか夜中の電話も ひとことおやすみも
夏の予定も決まらなくて
不安です とても”
夏の楽しい予定が恋人同士と言えるのならもうとっくに決まっていなければならないのに、今だ彼の明確な答えが無いことに本当に愛されているのか、、。
「不安です とても」 としたところが良い、「とても 不安です」では平凡で気持ちが伝えきれないが、逆にしたことで感情の表現が倍化されている。
”朝 変わりやすい 空を見上げ 迷うばかり
もう アジサイなら 色も移り
褪せていく”
電話の後、一緒に過ごした朝を迎えたのだろうがいまひとつ掴みきれない彼の心を梅雨空にダブらせて心曇らせる主人公、、色褪せたアジサイが目に止まる。
”いやよ このままで 心ぐずつくの”
”梅雨のはざま 晴れるか晴れないか
二人漂う部屋
重ねなれた 手のひらが 冷たい
不安です とても”
沈黙が流れる、、不安でそっと手をつないで見るが握り返す手に温かさがいまひとつ感じないのだろう、
沈黙が続く、空はどんよりと曇ったまま、、。「いやよ このままで 、、」高音で張りのある明菜さんの声が悲しみを含んで沁みる。
”問わず語り 晴れるか晴れないか
二人 くぐもる声
ひと夏前の 二人の青さが
なつかしい とても”
小さく沈んだ声で「晴れて来るかね、、」「さぁ、、、」
去年の夏はあんなに弾んでいた二人なのに一年近い月日が二人の間にいろいろ心の葛藤を生み出してしまったのか、愛だけでは解決でき無い問題も生きていく間にはいろいろ生じてくる。
ここでの「晴れるか晴れないか」の歌唱も素晴らしく心に響く。
「なつかしい とても」のところが前出の「不安です とても」より心持ち長い間を空けて”、とても”と歌う感情の表現は素晴らしい。
エンディングの高音で奏でるピアノの繰り返すリズムが単調なのだが心に響いてくる。
明菜さんの声はピアノに良く合う。
この曲はあまり話題にはならないようだが是非聴き直してもらいたい一曲としてお勧めしたい。
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