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この曲は３分半ほどで、いまどきの曲に比べるとかなり短く感じる曲ですが、歌詞も曲も私は好きです。そして淡々と歌う明菜さんの歌唱もこの曲に合っていて素晴らしいと思います。
ドラマチックな派手さは無いがバラードとして一級品の味わいが有ると思います。ドラムや打楽器が淡々とリズムを刻み、電子音のようなものも混じってちょっと演奏が賑やか過ぎる気もしますが、明菜さんの抑えた歌唱が“癒し”の雰囲気を感じさせます。
有川正沙子さんの歌詞が素晴らしいです。全体に洒落ていて個性的です。都会で生活している女性の孤独感や寂しさを色褪せない言葉で綴っていてその上、詞的情緒をしっかり湛えています。
“受話器を外したまま・・”とは現代ではまさに携帯の電源を切っておく、とでもいえます。全体に素晴らしい言葉で作詞されていると思いますが、私が特に気に入っているのは、
“命のように光る街、冷たい私がほどけてく”の最初の部分
“迷路のような舗道にまた出て行く二人
あなたの前だけはだかになれるこの次は告げるから・・”
の最後の部分が良いですね。このような言葉を生み出すことが出来る作詞家はやはり素晴らしいなと思います。
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