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90年代の明菜にあって、80年代の明菜になかったもの・・・。
それは、「匂い立つほどのオンナの色香」ではないだろうか。
80年代後半、すでに「TATTOO」「BLONDE」などで
セクシーな明菜を見ることが出来るが、まだ何処か楽曲に対する
表現としての色艶に感じていた。（ただ、その表現として・・・
も凄いけどねぇ〜）
90年代に入り数年たった頃も尚、89年の出来事をマスコミや
世間は、事あるごとに騒ぎ立てていた。
そして、そんな明菜自身もまた様々トラブルの渦中にいた・・。
当時は、インターネットも普及しておらず、情報源は週刊誌や
芸能ニュースであったが、私は積極的な情報収集などはせず、
明菜の醜聞にはずっと耳を塞いでいた。（ようは、惚れた女の
悪口は聞きたくねーよ！って事）
が、そんな こんなとありながらも、明菜は素晴らしい作品を
世に送り出し続けていた。（・・ンだけど・・売れてなかった
なあ・・・）
そのような中1996年12月に、あるミニアルバムが発売された。
「VANP」である。
このミニアルバムは、個人的には「不思議」以来の衝撃的な
作品であった！！
初めて聴いたときに思ったことが・・・
「あ・・明菜が・・オンナになってるうううっ！」である。
あ・・も、勿論明菜は女で・・・しかも飛びっきりのイイ女な
訳だけど、このアルバムの明菜には、今までにはない
「匂い立つほどのオンナの色香」（こんな表現しか思い付き
ませんでした・・・）を感じてしまったのだ・・・。
そう、先程述べた表現としての色艶以上のものを！
極め付けは、３曲目の「CRESCENT FISH」である。
この曲ではハッキリと男女の「性愛描写」が歌われているのだ。
・・・KISSをやめて 膝をついて じらしながら いじめる・・
だとか、・・白いシーツの波が 背中に寄せて 素肌を堕ちる
衣擦れの音 吐息が耳を噛む・・・ってえ！！
何て事を明菜に歌わせてんだよお、松井五郎おおおおっ！！！
しかも、混沌とした空気の中・・・水槽の中にいる三日月魚
（CRECENT FISH)に見つめられながら行われる男女の性宴・・。
・・もし・・・もし、この三日月魚が植物だとしたら・・・
ベンジャミンだとしたら・・・
そうっ！ 翌97年発表の「APPETITE」となるのだあ！！
こちらは、夏野芹子氏が「性愛描写」をクールでスタイリッシュ
に仕上げた傑作である。
さらに、翌98年発表のアルバム「SPOON」において夏野氏は、
主人公の女性を、儚く悲しい人魚姫に例えた「雨の日は人魚」
にて、明菜に新たな「性愛描写」を表現させたのであった！！
（あ、ありがとー！！松井さん、夏野さあああん！！)
わ、私はこの「CRECENT FISH」「APPETITE]「雨の日は人魚」の
３作品を・・・
「90年代、中森明菜による 新・三大性愛描写ソング」
と名付ける事にしましたあ！！（う、うそですから・・）
かくして、オンナの最大の武器を手にした明菜嬢は、90年代の
トラブルを吹き飛ばし、光輝く2000年代に突入して行くので
あった！！
（あ・・シャレですからね・・・。）
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