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■最初は、嬉しかった。明菜が、この歌をカバーした事に。
個人的に、オリジナル曲が大好きだったし。
最初に聴いた時の、明菜カバーの印象は良かった。悪くなかった。地声で、スピード感のある歌唱で、ロックぽくて。
だんだんと、聞きこんでいく内に、何か物足りなさが大きくなっていく。
編曲がダメなのだ。
この歌の最大の魅力は、古臭い 日本女性の心情を、フィーフィーが、ベンチャーズ・サウンドに乗せて唄った所。古いようで、新しいサウンド。フィーフィーの、つたないけれど、ダイナミックな歌唱に大衆は支持したのでは、ないだろうか？
今回の明菜バージョンは、原曲の、
チャ ラッ チャ〜
などの、ベンチャーズ・サウンドが全く生かされていない。皆無だ。
編曲をした、村田陽一さんは、あえてオリジナルを無視した、ネオ・ムード歌謡の世界、ジャジーな世界を全体に創ったのだろうが、、、。この歌に関しては、個人的には失敗かと。
♪伊勢佐木町ブルース のように、オリジナルに近い、正攻法のアレンジの方が、この歌は活きる、と思うのは、勝手な独りよがり。ワガママだろうか？
曲によっては、村田陽一さんの編曲が、ドンピシャな曲もあると思う。
だから、あくまでも個人的趣味の好き・嫌いの感想。
自分と正反対の感想を持つ明菜ファンもいるだろう。気を悪くされたら、失敬。
■ちなみに、『こぬか雨』とは、しょぼしょぼと細かい雨の事。『来ぬか雨』ではない。『小糠雨』の事。わずかな雨の事。心変わりな夜の雨・・・と表現した歌詞が憎いほど素敵だ。■
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