作　詞　： 阿木 燿子 作　曲　： 都倉 俊一 収録アルバムタイトル 初版発売日 歌姫�V 〜終幕〜 2003/12/3 No. 0004 ■ ＭＳ ■ [ 2005年07月20日(水) 21:45 ] 歌姫シリーズは、特に歌姫３では、はじめから好きな曲はそんなにありませんでしたが、このレビューを書くようになって、好きに転向した曲がたくさんあります。好きになるこつは、一般的・普遍的かどうかは不明ですが、�@歌詞を読む　�A元の曲を聴く（歌姫の良さがわかる）です。でも、�Aはあんまりやりすぎると逆効果の場合もあるので注意が必要です。 　さて、「ハリウッド・スキャンダル」、題名ははではでしく、曲の感じも軽快なわりには、印象が強くありません。でも、歌詞を読むと、洗練されています。ハリウッド＝映画的といっていいと思いますが、２流のロマンス映画、または、ドラマ的です。さらに、「俺、爪の先まで　惚れていたのさ」「君　髪の芯まで　女だったよ」−−ハードボイルドの小説にでて来そうなせりふです。ただ、明菜さんの歌を聴くと、そのわりには優しくて、普通の遊び好きのお兄さんという程度でしょうか。 　この歌を聞きこむと、男装で歌っている明菜さんを想像できる魅力もあります（私だけかも）。 　ところで、郷さんの曲はもっと軽快でした。 ■ お気入りのアルバムタイトル： 歌姫3 〜終幕〜 No. 0002 ■ ama ■ [ 2004年02月21日 ] ファンの間でも「歌姫３」の曲のなかであまり人気のないほうの曲のようですが、何回も聴いていると結構いいなあと感じられる曲です。 作詞している阿木耀子さんの詩にだんだんと味わい深さを感じるようになりました。男の立場にたっての詩ですが、ところどころにきらりと光るセンスを感じます。 「〜愛して別れる繰り返し　涙の粒のミラーボール〜」「〜俺爪の先までびっしり　びっしり　俺爪の先まで惚れていたのさ」や、 「〜おかしな悲劇と悲しい喜劇が交差する　光と影のレイザリアム〜」「〜君髪の芯まで女だったよ」など、 なかなかのセリフだなあと感じます。 このようにじっくりと歌詞の世界を味わえるのも中森明菜の歌にそれなりのうったえる力、説得力があるからではないかとも思います。 まあ、ある程度中森明菜に思い入れのある「ファン」でないとこうは行かないかもしれませんが・・・ ■ お気入りのアルバムタイトル： 歌姫3 〜終幕〜 No. 0001 ■ isojin ■ [ 2003年12月21日 ] 　中森は、高級ナイトクラブに相応しような「夜の雰囲気」の曲を実に艶っぽく、豊かに、それでいて上品に歌う。ホールの反射光をバックに歌う歌手の姿が目に浮かぶようだ。 　ゴージャスなオーケストラと歌手の掛け合いも、私の世代には、血のたぎるものを感じる。千住明の編曲の巧みさに、中森は厚みのある歌声で十分に応えている。社交ダンスをやっていた者ならば、体も自然に動くだろう。 　彼女のこういう曲を聴くと、彼女の母が清瀬市のクラブで歌うのを目の当たりにしたことが彼女の歌の原体験になっているのではないかといつも思う（中森明菜［心の履歴書］ポポロ編集部著　1994年12月27日　麻布台出版社　56ページ）。「聴衆」を前に歌うのではなく「客の目」を見て歌うのだ。“プロローグ”の頃から、相手に語りかけるような歌だと、彼女は実に生き生きと歌う。 ■ お気入りのアルバムタイトル： 歌姫3 〜終幕〜