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このサイトでは「森由里子(訳詞)」となっていますが、アルバムのスリーヴには「作詞・森由里子」となっています。原曲のタイトルから推して、これはやはり森さんのオリジナルな作詞ではないでしょうか。love is in fashionなんていう感じからはほど遠いすさまじい詞ですよね。
ていうか、このすさまじい詞、好きです。明菜の歌唱もまたすさまじい。絶対いい。
私は逃げたくない
この地球で愛し合うのよ
もしすべて破滅したら
アダムとイブで死ぬわ裸のまま……
同じ、地球の破滅と男女の愛との組み合せで引きあいに出せば、「瑠璃色の地球」の対極にあるのがこの詞です。
私はぜったいこっちを取りますね。「瑠璃色の地球」みたいな嘘っぱちの、優等生的似非メッセージソングはいい加減にして、こういうのをもっと歌って欲しいです。
明菜さんには夜明けの灯台で寒さに震える必要なんかありません。地球が砕け散る中で、裸で死ぬ方が、ぜったい明菜風だと思います。
地球の破滅を引きあいに出した愛の讃歌というのは、これまでにも、ピアフの愛の讃歌とか、スキータデイヴィスやブレンダリーの歌った「この世の終り」とかあったけれども、この森由里子の詞がそういうのを一歩突き拔けている感じがするのは、地球の破滅そのものの切迫感が増しているせいもあるでしょうが、それよりむしろ、人間のどうしようもなさを認識し、それから逃げずに受け止めようとする、この詞の姿勢が人を共感させる力を持っているのだと考えたいと思います。
ただこの曲の編曲はまさしくlove is in fashionという感じで、多分、日本語詞を参照もしないで編曲したのではないかと思います。ちょっとチグハグですね。出出しとか、バックコーラスの入れ方とか、詞にあっていません。
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