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これ、元の音源を持っておらず、某動画サイトで何度かお見受けしていただけで、実際にしっかりと聴きこんだことはないのです。明菜全盛時代、シングルとアルバム両方を手にすることができるほど、お小遣いもらってなかったし、曲数が多く、ジャケット写真も大きいアルバムを優先していたもので・・。
で、今回ベストコレクションを購入しようと思ったきっかけが、その時手に入れ損ねたB面曲が何曲か入っていたからでした。
…前置き、言い訳が長くなりました。
何が言いたいのかというと、これ、今中３の娘のお気に入りです。あ、もちろん、私自身もホロリと来ることあるいい曲なのですが、このタイトルにあるように「恋路」なんて、もうとっくの昔に道をそれて今に至るわけで、なんだか歯がゆさばかりが感じられ、ちょっと無邪気には聞けないのですね。
その点、これから存分と「恋」の苦しみなどを味わっていくことになるであろう、思春期真っ只中の娘には直球で届くみたいですね。悔しいけど。明菜さんと共に青春時代を謳歌した私としては、そんなところで悲しくも世代交代を感じるわけです。
華やかなＡ面曲はきらびやかで、その時代時代を思い起こさせてくれるけれど、やはりかなりその当時に消化しつくした感があり、その歌の世界観にどっぷりと今浸かれるかというと難しいところもありますが、その点、明菜さん自身も歌いこまずにそのまま初見で描いたイメージを大切にタイムカプセルに閉じ込めたようなB面曲やアルバム曲は今聞いても新鮮で、その分ダイレクトに細部の描写を描かせてくれます。そういう点ではカバー曲に通じるというか、カバー曲での丁寧な表現は、そもそも明菜さんが取り組んでこられた１曲１曲と真剣に向き合う歌手としての誠実さの表れなのだと、当然のことに再度気づかさせてもらいました。
いまどきの中学生が何かしらイメージを描き思いを込めて口ずさんでいる姿を見ると、明菜さんの歌声がいかにスタンダードで、しっかりと聴き手に届くのかがわかります。
それにしても、こんなところで時の流れを感じることになるとは・・。「恋」という言葉が今の自分の語彙の中にないことに気づき、愕然としました。＾＾
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