The Mall
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No: 0212明菜さんとシャッフルビート
店長さん：　リッチー開店日：　[ 2010年09月02日(木) 01:48 ]
NAKIさんが挙げられている通り「飾りじゃないのよ涙は」は明菜さん独特のリズムで歌われていて、非常に個性的な歌になっています。この歌のリズムパターンであるシャッフルビートの歌を明菜さんは色々な歌、「TATTOO」「Tokyo Rose」「APPETITE」や最近だと「GIVE TAKE」「DIVA」「HEARTBREAK」など意外に多く歌われていて、いずれも見事に歌いこなしています。
シャッフルビートとは、１拍で３度拍子を打つ、いわゆる「三連符」の真ん中を抜いたビートで、例えば通常の８ビートは、タタタタ タタタタ、といったノリだがシャッフルだと、タッタタッタ タッタタッタというノリで、「ハネた」曲調になります。元々ジャズやブルース特有のリズムで、そこから派生したジャンルの音楽にもよく使われているリズムパターンです。
実は日本人がこのリズムを表現するには結構訓練が必要で、私も相当練習しました。タッタタッタというリズムはお祭り囃しや音頭のリズムに似ていて、日本人が普通にリズムを意識しないで演奏してしまうと、リズムがテンポからずれてしまい、結果テンポ微妙に遅れてしまいノリが悪い音楽になってしまいます。西洋人の音楽のテンポに合わせるにはちゃんとリズムを意識し、感じて演奏しなければならないのです。
「飾りじゃないのよ涙は」では明菜さんはシャッフルビートを意識した歌い方をしている為、非常にリズムカルな歌唱になっており、楽曲の流れに躍動感を与えてます。
個人的な判断基準なのですが、このシャッフルビートをちゃんと歌いこなす演奏出来るミュージシャンは、キチンとしたリズム感を持ったミュージシャンだと私は思ってます。
さらに明菜さんは、NAKIさんが仰られている通り、細かいところでテンポより少し早めに歌い始めたり、逆に遅めにずらしたりして明菜さん独特のノリを出して歌っています。
当時からそんな歌唱をされていた明菜さんには唸らされます。。。
No: 0211『飾りじゃないのよ涙は』にみる明菜のリズム感
店長さん：　ＮＡＫＩ開店日：　[ 2010年09月01日(水) 01:42 ]
一拍を「―」で表すとしたら、通常の歌手は「―」の真ん中らへんでリズムをとります。明菜の場合は「―」の左側先端の方です。独特のリズム感の良さで一拍の中で速めにとります。だから同じテンポの曲を明菜が歌うと気持ち速く感じ、そのノリの良さが心地良いです。独特のリズム感の良さがアップテンポの曲を歌うと映えます。

『飾りじゃないのよ涙は』を岩崎宏美がカバーしています。宏美さんといえば歌が上手い歌手で、岩崎さんのカバーする曲を聴いても流石でした。だがしかし、宏美さんが歌う『飾りじゃないのよ涙は』を聴いたときに、なんだかもったかくったかしていて、いまひとつ上手くリズムにノレテいなく感じました。その時に、宏美さんがもったりとリズム感が悪のではなく、明菜のリズム感の良さに改めて気が付きました。

『飾りじゃないのよ涙は』は非常に細かいリズムの変動があって、明菜はその細かく短いリズムの波にノッテ切り返して歌っています。キレがあります。♪私泣いたりするのは違うと感じてた♪♪私泣いたりするんじゃないかと感じてる　きっと泣いたりするんじゃないかと感じてる♪のとことか特にそうです。リズムの波にノッテ歌い、他の人よりも一拍の「―」例えると左側先端でリズムをとっています。イメージとしては----と細かいリズムの波があって、それぞれ左側先端で速いリズムの取り方をしています。

だから、明菜が『飾りじゃないのよ涙は』を歌うとそのリズム感が心の中の動揺にもとれ、独特な『飾りじゃないのよ涙は』になっています。そして、このリズムの取り方、リズムの波のノリ方は『飾りじゃないのよ涙は』の歌い方として完成しています。

井上陽水もこの曲を歌っています。陽水の場合、例えばリズムが☆や◇のような形をしていたら、この☆や◇の形に合わせてベルトコンベアーのように動いている感じです。切り返しとかキレはないです。明菜の気持ち速めのリズムとり、リズムの波にノッテいるのとは全く別な世界です。福山雅治も『飾りじゃないのよ涙は』をカバーしていて、コチラは陽水式ベルトコンベアー式リズムの歌い方です。

『飾りじゃないのよ涙は』を歌う手本は、明菜のようにリズムの波にノッテ切り返して歌うか、陽水式ベルトコンベアー式になります。なかなか、明菜のようにリズムの波にノッテ切り返して歌うのは難しいでしょう。どちらも意識をすると難しいでしょうね。お手本にはなりにくいです。

また明菜を意識しないで通常のリズム感で歌うと明菜の歌に比べてどうしてもモッタリ感が出てしまいます。この曲はリズムの取り方が難しいです。宏美さん自身もどこかのインタビューで、この曲は難しかったと話をされていました。

明菜以降、安室奈美恵のようにリズムの申し子の子が出てきます。確かにリズムリズムの歌だと安室奈美恵のほうが、リズム感があるかもしれません。でも、明菜はメロディラインのあるアップテンポの曲を歌うリズム感で、秀でたものを持っています。明菜のリズムリズムの曲も昔よりも磨きがかかってきていますね。
No: 0210CDショップの惨状
店長さん：　nagai 開店日：　[ 2010年08月17日(火) 17:58 ]
●JR品川駅構内にある、CDショップが、
９月の上旬に閉店します。現在、セール中。
数年前に、高輪口の駅ビル内にあった「新星堂」が閉店してますから、
品川駅周辺には、CDショップが無くなります。
会社とホテル、居酒屋が林立する所だから、仕方が無いかもしれませんが、
新幹線が止まる駅なのに、寂しいです。
HMV渋谷店も、閉店しますし、
これからは、ネットでの購入が主流になっていくのでしょうか？
自分は、やはり現物を実際に見てから、買いたい派です。
CDが売れないから、CDショップも無くなっていくのですね。
厳しい時代です。
No: 0209『コンプリート・シングル・コレクションズ』について
店長さん：　ＮＡＫＩ開店日：　[ 2010年08月15日(日) 00:32 ]
基本、明菜がワーナーから移籍後のワーナー時代のワーナーＢＥＳＴ類に興味がないです。明菜の非公認ですしね。ですが、リマスタリング・デジタルリマスターという言葉に弱く、リマスタリング・デジタルリマスターされたワーナーＢＯＸはつい購入してしまいます。

明菜がレコーディングした時と同じ状態が限りなく再現されているデジタルリマスターが理想です。

nagaiさんも書かれていますが、『コンプリート・シングル・コレクションズ 』のデジタルリマスターはサウンドとボーカルのバランスが良いです。本来あるべき音がきちんと再現されていてサウンドに厚みを感じます。こういうサウンドが使われていたのだと新たな発見もありました。

このＢＯＸは『スローモーション』〜『二人静』までのＡＢ面が完全収録されています。黄金のＡ面もさることながらＢ面に隠れた名曲が多々あります。９０年後半、2000年以降でもB面の曲はライブやＤＳで歌われます。例2003年のツアーでは『Blue　on　Pink』『温り』『薔薇一夜』『LA　BOHEME』とB面曲を歌っています。しかもカセットで発売された『ノンフィクションエクスタシー』も収録されています。

ワーナー時代のB面はまとまった状態ではなかないです。ワーナー時代のB面曲が網羅されているのはこのＢＯＸと『もう一人の明菜』です。『コンプリート・シングル・コレクションズ』はブックレットも詳しく書かれているので、フレッシュさん・リターンさん達にもかなりお勧めです。

ちなみにこのＢＯＸを買ったら『もう一人の明菜』は『条件反射』（『スローモーション』のB面から『忘れて』（『二人静』のＢ面）までB面が収録されているので、買わなくてもいいかもです。

現在の値段がどうなっているかは知りません。


『紙ジャケット１８枚ボックス』
紙ジャケＢＯＸは可能な限り当時アルバムが出された状態のビジュアルをしています。小さいのに帯までちゃんと付いています。本当に細かいところまで再現されているので、ビジュアル的な満足度は100％です。（明菜のアルバムを初め作品は歌だけでなく、ジャケなどのビジュアルも含まれています。トータルでひとつの作品になっています。

ですが、リマスタリングの方は個人的には今ひとつ……。単に盤を磨いて音を尖らせただけな感じです。

なので、nagaiさん、もしかしたら紙ジャケット１８枚+ミニアルバム紙ジャケのＢＯＸでライノのデジタルリマスターされたものが、30周年になったら出てくるかもしれないので、しばらく様子を見て待ってみてはいかがでしょう。
No: 0206コンプリート・シングル・コレクションズ
店長さん：　nagai 開店日：　[ 2010年08月14日(土) 11:43 ]
●前にも書いたが、明菜が移籍後にリリースされた
ワーナー非公認ベスト系の中では、ダントツに良い。
２００９年・最新デジタル・リマスターが自分にとって、かなり心地良いサウンドとボーカルのバランス。

●スローモーションのイントロが、音が割れている、
意見もあったが、これは、原盤〜マスターテープに起因するものではないか？

９０年代の「資金稼ぎ」の為の、
乱発・非公認・いんちきワーナーベストには腹が立ったが、
このライノ・ボックスは、何よりも製作者サイドの愛情が感じられる。
４枚組ボックスで、８４００円。
微妙な価格設定だが、自分は満足。
付属のブックレットも細かいデータ付き。

●保存用に、もう一つ購入したい。

その前に、紙ジャケット１８枚ボックスも買わないと。
３７０００円か・・・(汗)。

●２年後。デビュ３０周年。
ワーナーは、また何かリリースするのだろうか？

●この夏は、このボックスと、♪Crazy love で乗りきります〜。