| こんにちは。
久々に書きます。
明菜さんにとっての歌って作品ですよね。
一つ一つ丁寧に心を込めて作っていく。そして、作ったものの中から納得をしたものだけを世に出す。
そういう過程を踏んで届けられた歌は人々の心を奪い、時に惑わす。
〜「素晴らしい。こんないいもの見たことが（聞いたことが）ない。もっと見たい（聞きたい）」と。
ずっと頭の中で考えていることがある。
夕鶴と明菜。
以前にも書いたと思うが、『艶歌』のジャケットをみた時ハッとした。
自由な空を羽ばたきたい。だけど、手負いの自分を優しく手当してくれた人へ恩を返したい。
なにも身に付けていない自分だけれど、この羽を使えばせめてもの気持ちを形にできるだろう。
そういう思いの中で作られた織物はこの世のものと思えぬ素晴らしいものであり、相手の心に届く。
一度きりの恩返し・・そのつもりだったのに。
人の目に触れ、その作品の価値をお金に換えるすべを知り、そして人の心は揺れ動く。
お金に換えるべきではなかったのに。でも、そうしたことで人は幸せを実感すると知る。
もういいよ。そう思う私がいる。
明菜さんの歌声は素晴らしく、聞くことでどれだけ心が癒されただろう。
なにも歌わず佇む明菜さんさえもが私を勇気づける。
歌声が聞きたいと思いつつ、そこに至るまでにどれほどの苦しみが明菜さんを襲うだろうと考える。
世に出すべきではなかったのだろうか。そうまでも思えてくる。
この世のものとは思えぬほどの魂の歌声を、誰がどれほどの価値で買い取るというのか。
自由に羽ばたいてもいいよね。
そして空を見上げると一羽の鶴がはるか遠くの方へ飛んでいく姿が見えた。
そんな風に幕を閉じてもいいのに。
物語の最後を決めるのは明菜さん自身だもの。
私はもう十分、受け取っている。
そう言ってあげたい。
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