| 私がこのテーマで挙げたい歌は多数なれど、まず最初に浮かんだのが丸山(美輪)明宏さんの「ヨイトマケの唄」です。土木作業員として女手ひとつで立派に主人公を育て上げ、長年の辛労辛苦がたたり永久の旅へと旅立った最愛の母へ大人になった主人公が、今もなお思慕の念を抱き続ける亡き母を回顧し思いを馳せると云うストーリーの歌です。丸山(美輪)明宏さんのご学友がモデルらしいですが、この歌は差別用語を含むとしてしばらくの間、放送禁止の措置を受けていたそうです。「土方」や「ヨイトマケ」を含む為との事らしいのですが、何を以て「差別」とみなすのか、過敏な反応を示すことこそが本当の意味での差別なのではないかとの矛盾やパラドックスを感じさせる、考えさせられる一曲です。また、この曲は実に多くのアーティストの方がカバーされておりますが明菜さんならばどう解釈し、体現して下さるのかと想像するだけで身震いがします。お陰様で私の母は息災に過ごさせて戴いておりますが、この曲を聴くといつも母への感謝の念を忘れてはいけないと教えられるかの様で、思わず「うるっ」としちゃうのです(T-T)。 | |