自分で書いておいて、言い足りないので自分で突っ込みます。
ステージを「自由」にやるのは、実は、そんじょそこらのライブで誰も彼もがやってることなワケですが。たいていはクソなわけであります。
なぜか。 芸能の基本を知らない(わかってない)からですね。
基本、とは。
秘すれば花。 これにつきるかと思います。
その、抑制感、コントロール感が万全だからこそ、中森明菜は歌姫なのです。
秘することと自由にはじけることとは、表面的には矛盾してますが、そもそも天才とは二律背反を同時に実在させられる才能なわけです。
明菜の歌には、(とりわけ大音量もしくはヘッドホンで聴けば)、陰陽、光陰、湿乾、といった二重性、きわめて人間的な「混在」さがあります。
それを、DSではライブで味わえるわけですから、みなさん大方、商人に成り下がったような生活を強いられてるこの時代に、希有にして破格な経験じゃないかと思います。
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